現代人の腸内環境はなぜ悪いのか?

腸内細菌の研究者たちによると、現代の日本人の腸内環境はどんどん悪くなっているようです。 戦後の日本人の食物摂取量は、戦前に比べて3分の1まで減っていることから、それをエサとして食べる腸内細菌も3分の1まで減少していると考えられています。 したがって、腸内フローラの働きも大きく低下していると考えられ、それが原因でさまざまな害が生じているとされています。 食物アレルギーや自閉症、発達障害などは、腸内フローラの働きが悪化したことによるという見解が今有力になっています。

過度な清潔志向

現代の日本人の腸内環境を悪化させた原因はたくさんありますが、まず1つあげるとすれば、過度な清潔志向だと思います。 よく潔癖症という人がいますが、戦前には潔癖症という人はほとんどいなかったようです。 この過度な清潔志向は、幼少期のころから始まっています。 あなたの周りに赤ちゃんを持ったママはいないでしょうか? よく観察すると、赤ちゃんがおもちゃを口に入れようものなら「やめなさい!」と叱っておもちゃを取り上げます。 また、家の中のあらゆるものに、除菌スプレーをしてバイ菌をなくそうとするのです。 ママは、バイ菌が赤ちゃんにとって有害なものと考えています。 実は、こうした行為があかちゃんの腸内環境の生育の重しとなってるのです。 生後10ヶ月の間は特に、あかちゃんは体内に適度にバイ菌を入れることによって腸内に菌を増やしているのです。 これが、免疫力のある、強い腸内環境を作ることになるわけです。

腸内菌のエサになる食べ物の摂取量の減少

現代人の腸内環境が悪化している原因の2つめに、腸内菌のエサになる食べ物の摂取量が減少したことがあげられます。 このページの冒頭でも少し触れましたが、日本人の食物繊維の摂取量は戦前に比べ3分の1まで減少しています。 またそれだけではありません。 腸内菌のエサとなる、発酵食品、海藻類、キノコ類などの食品も、食の欧米化により摂取量が少なくなっています。 その代わり、腸内環境の悪化を招く食品の摂取量が増えているのです。

加工食品やジャンクフードの食べすぎ

現代人の腸内環境が悪化している原因の3つ目は、腸内環境を悪化させる食べ物の摂取量が増加したことです。 忙しい現代人は、食事の時間をゆっくり取れないために、加工食品やジャンクフードで済ませようとしてしまいます。 こうした食品は低栄養だけでなく、着色料や香料、防腐剤などが含まれるのです。 特に防腐剤は、食品を長く保存できるようにするために、菌を繁殖させない作用があります。 このようなものが腸に運ばれたとしたらどうでしょうか? 腸内には1000兆個の菌で埋めつくされていますから、防腐剤の成分が腸内細菌を殺してしまうことになるわけです。