食物アレルギーの原因は腸にあった?

現代人が抱える問題の1つに食物アレルギーがあります。 小麦アレルギーやたまごアレルギー、蕎麦アレルギーなどのメジャーな食物アレルギーをはじめ、野菜や果実にもアレルギーを起こす人もいます。 実は、現代の日本人が抱えるアレルギーは、戦前にはないものでした。 では、食生活が豊になったにも関わらず、なぜ食物アレルギーが増えているのでしょうか? 実は、腸内環境が大きく関係していたのです。

原因は腸?食物アレルギーは増えている

戦前や戦後は食生活が今ほど豊富ではありませんでした。 戦後の高度経済成長により、食の欧米化がすすみ、日本人の食生活は野菜中心からお肉やパンが中心となっていきました。 このような食生活の変化により、日本人の腸内環境も明らかに変わってきたのです。 ヒトの腸内には、無数の腸内菌が棲んでいるのですが、これらはこれまでの食生活や生活習慣、環境によって構築されています。 昔の日本では、腸内菌のうち、善玉菌のエサになる水溶性食物繊維の摂取量がとても多かったようです。 ですので、腸内の善玉菌が繁殖して腸内フローラの働きが良かったため、腸壁も強く免疫力があったのです。 しかし、現代の日本人は炭水化物が中心の食生活になっているため、腸内菌のエサが不足しているため腸内フローラの働きが弱く、免疫力も弱いのです。

食物アレルギーが起こるメカニズム

食物アレルギーが起こるのは、腸内壁から未消化の食べ物や有害菌が漏れてしまうからと考えられています。 つまり、腸内フローラの働きが弱いため腸壁の粘膜が弱く、腸壁に穴が開いてしまっている状態なのです。 例えば、小麦がその穴から漏れ出して血管内に侵入すると、その「侵入者」に対して白血球が攻撃をする形になります。 その結果、血管内のあらゆるところで炎症が起こり、これが食物アレルギーとなるのです。 小麦が原因の場合は「小麦アレルギー」ということになるわけです。

腸内フローラの働きをよくするには?

これまでのことを踏まえると、食物アレルギーを改善するには腸内環境を改善することが必要不可欠ということになります。 先にもお話ししたように、戦前や戦後の日本人は野菜中心の食生活だったため、腸内フローラの働きがよく、食物アレルギーはありませんでした。 ですから、食べ物を変えることによって、腸内環境は改善されるのです。 特に小麦に含まれる「グルテン」は腸壁に穴をあけてしまう可能性がありますから要注意です。 腸内フローラの働きをよくするには、小麦などの腸を荒らす食物を減らし、腸内菌のエサとなる水溶性食物繊維や、発酵食品を多めに摂取すると効果的です。